血糖値やHbA1cが高いと言われた方へ

このようなお悩みはありませんか?

  • 健康診断で「血糖値が高い」と言われた
  • HbA1cが6.0%を超えていた
  • 最近のどが渇く
  • トイレが近い
  • 家族に糖尿病がいる
  • まだ薬は飲みたくない

一つでも当てはまる方は、一度糖尿病の検査を受けることをおすすめします。

健康診断で「血糖値が高い」「HbA1cが高い」と言われた方の多くは、自覚症状がありません。しかし、自覚症状がないまま血管を少しずつ傷つけ、心筋梗塞や脳梗塞、腎不全、失明などのリスクが高まっています。
早期に見つければ、多くの方は食事や運動、必要に応じた薬で十分コントロールできます。症状がない今だからこそ、治療を始めることが大切です。

症状がない今だからこそ、治療を始めることが大切です。

糖尿病とは、インスリンの働きが不足することで血糖値が高くなる病気です。
糖尿病には1型と2型がありますが、多くは生活習慣や体質が関係する2型糖尿病です。
初期にはほとんど症状がありませんが、放置すると心筋梗塞や脳梗塞、腎不全など重大な病気につながることがあります。

糖尿病はある程度進行してくるまでは自覚症状がほとんどありません。細小血管障害大血管障害といった、糖尿病に関わる合併症が起きて初めて診断される方も多くいます。

糖尿病は正しい治療を受けることで、進行を抑え、合併症を防ぐことができます。しかし、「症状がないから」、「良くなったから」といって治療を怠ると、悪化してしまいます。自分の体を良く知り、医師や糖尿病療養スタッフと相談しながら、糖尿病の治療を続けましょう。

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糖尿病を放置すると…

「血糖値が少し高いだけだから大丈夫」
「症状がないから、まだ治療しなくてもいい」

このように思っていませんか?

実は糖尿病が怖いのは、高血糖そのものではありません。
高い血糖が何年も続くことで、全身の血管が少しずつ傷つき、気づかないうちに心臓や脳、腎臓、目、神経などに重大な障害を引き起こすことです。

糖尿病は初期にはほとんど自覚症状がありません。そのため、「元気だから大丈夫」と思っている間にも病気は静かに進行していることがあります。

しかし、糖尿病は早期に発見し、適切な治療を続けることで、多くの合併症を予防できる病気です。

健康診断で血糖値やHbA1cの異常を指摘された方は、症状がなくても一度ご相談ください。

糖尿病で起こる主な合併症

①腎臓が悪くなり、人工透析が必要になることがあります(糖尿病性腎症)

腎臓は、血液をろ過し老廃物を尿として排泄する臓器です。高血糖が続くと、腎臓の細かい血管が傷害され、ろ過機能が悪くなります。また、本来は排泄されない蛋白が尿の中に出てくるようになります。

さらに悪化すると、体から老廃物を排泄することができなくなり、人工透析が必要になります。
糖尿病性腎症は、日本で人工透析を開始する原因として最も多い病気です。
早期に尿アルブミン検査を行い、適切な治療を始めることで進行を抑えられる可能性があります。

糖尿病性腎症は、日本で人工透析を開始する原因として最も多い病気です。

②視力が低下し、失明につながることがあります(糖尿病網膜症)

糖尿病では目の奥にある網膜の細い血管も傷つきます。
目の網膜にはたくさんの細い血管が走っています。高血糖が続くと、これらの網膜の血管が傷んで出血したり、血流が悪くなるなどの障害が起こります。初期には見え方に異常がないことも多く、「気づいた時にはかなり進行していた」というケースも少なくありません。

進行すると出血や網膜剥離などを起こし、重症では失明につながることもあります。
定期的な眼底検査によって早期に発見し、治療につなげることが大切です。

視力が低下し、失明につながることがあります(糖尿病網膜症)

③手足のしびれや足の傷が治りにくくなります(糖尿病性神経障害)

高血糖が続くと、末神経も障害されます。
手足がしびれるようになり、徐々に浮腫みや痛みがひどくなります。さらに進行すると感覚が鈍くなる症状が現れ、小さな傷や靴ずれに気づかなくなります。

その結果、傷口から感染を起こし、重症化すると足の切断が必要になることもあります。
毎日のフットケアと血糖コントロールが非常に重要です。

手足のしびれや足の傷が治りにくくなります(糖尿病性神経障害)

糖尿病では動脈硬化が進行しやすく、脳梗塞心筋梗塞の発症率が約3倍と高率です。動脈硬化は全身に及ぶため閉塞性動脈硬化症を起こし、感染が合併すると下肢切断に至る場合もあります。これらを大血管障害と呼びます。

糖尿病は心筋梗塞や脳梗塞のリスクも高めます

糖尿病は心筋梗塞や脳梗塞のリスクも高めます
循環器クリニックとして特にお伝えしたいのは、糖尿病は全身の動脈硬化を進行させる病気ということです。

糖尿病のある方は、糖尿病のない方と比べて心筋梗塞や脳梗塞を発症するリスクが高くなることが知られています。

さらに、足の血管が狭くなる閉塞性動脈疾患(PAD)を発症すると、歩行時の痛みや足の傷が治りにくくなり、重症では下肢切断につながることもあります。

当院では血糖値だけでなく、心電図・心エコー・ABI・CAVIなどを用いて心臓や血管の状態まで総合的に評価し、将来の心血管疾患を予防する治療を行っています。

合併症は「症状が出る前」に防ぐことができます

糖尿病の合併症は、一度進行すると元の状態に戻すことが難しい場合があります。 しかし、早い段階で血糖・血圧・コレステロールを適切に管理することで、多くの合併症は予防・進行抑制が期待できます。

「まだ症状がないから大丈夫」ではなく、「症状がない今だからこそ治療を始める」ことが、将来の健康を守るために最も大切です。

糖尿病の診断

  • 血糖値空腹時血糖≥126mg/dl or
    OGTT2時間≥200mg/dl or
    随時血糖≥200mg/dl
  • HbA1cHbA1c≥6.5%
血糖値およびHbA1cの基準をともに満たすと、糖尿病と診断されます。
血糖値またはHbA1cの基準のどちらか一方を満たす場合は「糖尿病型」と診断されますが、典型的な症状や、再検査でもう一方の基準も満たした場合も糖尿病と診断されます。

HbA1cとは

HbA1cとは

ヘモグロビン(Hb)は赤血球内のタンパク質の一種で、全身に酸素を送る働きをしています。血液中のブドウ糖がヘモグロビンと結合すると糖化ヘモグロビンになります。

血糖値が高い状態が続くほどヘモグロビンに結合するブドウ糖の量が多くなります。いったん糖化したヘモグロビンは、赤血球の寿命(120日)が尽きるまで無くなりません。

HbA1cとは、糖化ヘモグロビンがどのくらいの割合で存在しているかを表したものです。

糖尿病で行う検査

糖尿病は、単に血糖値が高いだけの病気ではありません。
高血糖が続くと、腎臓・目・神経・心臓・血管など全身に影響を及ぼします。そのため当院では、糖尿病の診断だけでなく、合併症の有無や動脈硬化の進行状況まで総合的に評価し、一人ひとりに適した治療をご提案しています。

「健康診断で血糖値が高いと言われた」「HbA1cが高かった」という方も、まずは現在の体の状態を正しく知ることから始めましょう。

①血液検査

採血のイメージ

血液検査では、糖尿病の診断や重症度だけでなく、糖尿病の原因や合併症についても調べます。

血糖値・HbA1c

糖尿病の診断や治療効果を確認する最も基本的な検査です。

血糖値 その時点の血糖の状態
HbA1c 過去1~2か月の平均的な血糖状態

この2つを組み合わせることで、現在の糖尿病の状態を正確に評価します。

インスリン分泌・自己抗体検査

必要に応じて、

  • インスリンが十分に分泌されているか
  • 1型糖尿病ではないか(抗GAD抗体など)

を調べます。

患者さんによって糖尿病のタイプは異なるため、適切な治療方針を決めるうえで重要な検査です。

糖尿病以外の病気が隠れていないか調べます

  • 肝機能
  • 腎機能
  • 脂質
  • 尿酸

なども同時に確認し、生活習慣病全体を評価します。

②尿検査

尿検査

尿検査では、糖尿病による腎臓への影響を早期に調べます。

尿蛋白・尿糖

糖尿病による腎障害が進行すると、尿に蛋白が出るようになります。
また、血糖値が高くなると尿糖が陽性になることがあります。

尿中アルブミン検査

糖尿病による腎障害は、初期には尿蛋白が陰性でも進行していることがあります。
必要に応じて尿中アルブミン検査を行い、糖尿病性腎症を早期に発見します。
早い段階で治療を開始できれば、人工透析へ進行するリスクを減らせる可能性があります。

③心電図検査

尿検査のイメージ

糖尿病では動脈硬化が進みやすく、心筋梗塞や狭心症、不整脈のリスクが高くなります。

心電図では、

  • 不整脈
  • 狭心症・心筋梗塞を疑う変化
  • 心臓への負担

などを確認します。

胸の痛みや動悸がない方でも、糖尿病がある場合は心臓の評価が重要です。

④心エコー(心臓超音波検査)

心エコー検査のイメージ

糖尿病では、自覚症状がないまま心臓の働きが低下していることがあります。

心エコーでは、

  • 心臓の大きさ
  • 心臓の動き
  • 心臓の収縮力
  • 心臓弁の異常

などを詳しく調べます。

循環器クリニックならではの専門的な検査であり、将来の心不全や心筋梗塞のリスク評価に役立ちます。

⑤頸動脈超音波(頸動脈エコー)検査

頸動脈エコーは、首の血管を超音波で観察し、血液検査ではわからない動脈硬化の進行状態を直接確認できる検査です。痛みや被ばくはなく、短時間で安全に受けることができます。

糖尿病や高血圧、脂質異常症では、全身の動脈硬化が進みやすくなります。頸動脈は全身の血管の状態を反映しやすいため、将来の心筋梗塞や脳梗塞のリスクを評価するうえで非常に重要な検査です。

頸動脈エコーでは、

  • 血管の壁が厚くなっていないか
  • 動脈硬化によるプラーク(コレステロールの沈着)がないか
  • 血管が狭くなっていないか

などを詳しく調べることができます。

当院では、患者さんご自身にも画像をご覧いただきながら、現在の動脈硬化の状態をわかりやすくご説明しています。

動脈硬化は自覚症状がないまま進行することが少なくありません。
健康診断で血糖値やHbA1c、血圧、コレステロールの異常を指摘された方や、ご家族に心筋梗塞・脳梗塞の方がいる方には、積極的におすすめしている検査です。

⑥必要に応じて追加で行う検査

患者さんの状態によっては、さらに詳しい検査をご提案することがあります。

CAVI(血管年齢・硬さの検査)

心臓から足首までの血管の硬さを測定し、動脈硬化の進行度を数値で評価します。
「血管年齢」が気になる方にもおすすめの検査です。

ABI(足の血流検査)

足首と腕の血圧を比較することで、足の血管が狭くなっていないかを調べます。
糖尿病では足の血流障害が起こりやすく、重症化すると歩行障害や足の潰瘍、下肢切断につながることがあります。

NT-proBNP

心臓への負担を調べる血液検査です。
糖尿病では心不全を合併することも少なくないため、息切れやむくみがある方、高血圧を合併している方では積極的に評価します。

Lp(a)(リポ蛋白(a))

Lp(a)は、生まれつき遺伝で決まる動脈硬化の危険因子です。
食事や運動ではほとんど改善せず、通常の健康診断では測定されない項目です。
心筋梗塞や脳梗塞の家族歴がある方、若くして動脈硬化を発症した方、LDLコレステロールを十分に下げても動脈硬化が進行する方では、Lp(a)が高値であることがあります。
当院では、必要に応じてLp(a)を測定し、将来の心血管リスクをより詳しく評価しています。

RLPコレステロール(レムナントリポ蛋白コレステロール)

LDLコレステロールが正常でも、RLPコレステロール(レムナントコレステロール)が高いと動脈硬化が進行しやすいことが知られています。
特に、糖尿病・肥満・脂質異常症・メタボリックシンドロームの方では高値となりやすく、心筋梗塞や脳梗塞のリスク評価に役立ちます。
当院では、通常の脂質検査だけでは分からない「隠れた動脈硬化リスク」を評価するため、必要に応じてRLPコレステロールを測定しています。

冠動脈CTや冠動脈造影(必要時)

糖尿病では、自覚症状がないまま心臓の血管(冠動脈)の動脈硬化が進行していることがあります。

さらに詳しい評価が必要と判断した場合には、連携する高度医療機関をご紹介し、

  • 冠動脈CT
    冠動脈の狭窄や石灰化を詳しく調べます。
  • 冠動脈造影検査
    カテーテルを用いて冠動脈の狭窄を詳しく調べ、必要に応じて治療につなげます。

当院では、検査が必要なタイミングを適切に判断し、専門医療機関と連携して早期診断・早期治療につなげています。

当院では「血糖値」だけでなく、「血管」まで診ます

糖尿病の本当の怖さは、心筋梗塞脳梗塞などの動脈硬化性疾患です。

そのため当院では、血糖値を下げるだけではなく、

  • 心臓の状態
  • 血管年齢
  • 動脈硬化
  • 腎機能
  • 合併症

を総合的に評価し、将来の心血管疾患を予防することを重視した診療を行っています。

健康診断で血糖値やHbA1cの異常を指摘された方、糖尿病が心配な方は、お気軽にご相談ください。

糖尿病の治療

糖尿病と診断されると、
「血糖値を下げればいい」
と思われる方が多くいらっしゃいます。

しかし、本当の治療の目的は血糖値を下げることではなく、将来の合併症を防ぎ、健康な生活を長く続けることです。

糖尿病を放置すると、腎臓・目・神経だけでなく、心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる病気のリスクも高くなります。

そのため当院では、

  • 血糖値
  • 血圧
  • コレステロール
  • 体重
  • 動脈硬化

を含めて総合的に管理し、将来の心血管疾患を予防することを目標としています。

糖尿病治療の3つの柱

糖尿病の治療は

  • 食事療法
  • 運動療法
  • 薬物療法

の3つを組み合わせて行います。

患者さん一人ひとり、

  • 年齢
  • 生活スタイル
  • 仕事
  • 体力
  • 合併症

が異なるため、「みんな同じ治療」ではありません。

当院では、それぞれの患者さんに合った治療をご提案しています。

①食事療法

糖尿病の食事療法は、
「食べてはいけないものを増やすこと」ではありません。
毎日の食事を少し見直すだけでも、血糖値は大きく改善することがあります。

ポイントは

  • 3食を規則正しく食べる
  • 腹八分目を意識する
  • 野菜や食物繊維を増やす
  • 甘い飲み物を控える
  • 塩分や脂質を摂り過ぎない

ことです。

血糖値を下げる食品

極端な糖質制限や無理なダイエットは長続きしません。当院では、管理栄養士による栄養指導も行っており、患者さんの生活に合わせた無理のない食事療法をご提案しています。

②運動療法

運動には、血糖値を改善するだけでなく

  • インスリンを効きやすくする
  • 体重を減らす
  • 血圧を下げる
  • 動脈硬化を予防する

など、多くの効果があります。

激しい運動を始める必要はありません。
まずは「毎日30分程度のウォーキング」から始めてみましょう。

  • エレベーターではなく階段を使う
  • 一駅分歩く
  • こまめに立ち上がるなど

日常生活で体を動かすことも十分な運動になります。

③薬物療法

食事療法や運動療法だけで十分な改善が得られない場合は、お薬による治療を行います。
「薬を始めると一生やめられないのでは?」
と心配される方も少なくありません。

しかし、お薬は患者さんの膵臓を助け、将来の合併症を防ぐための大切な治療です。
生活習慣が改善し、血糖コントロールが安定すれば、お薬を減らしたりできる方もいます。
治療内容は定期的に見直し、その時々の状態に合わせて調整します。

最近は「血糖値を下げるだけではない薬」が増えています

近年、糖尿病治療は大きく進歩しており、血糖値を下げるだけでなく、体重減少や心血管疾患の予防効果が期待できる薬が登場しています。

GLP-1受容体作動薬やSGLT2阻害薬は血糖値を改善するだけでなく、

  • 心筋梗塞
  • 脳梗塞
  • 心不全
  • 腎機能低下

を予防する効果が証明されています。また体重減少や腎保護作用が期待できる場合もあります。

糖尿病治療は、「血糖値を下げる」だけの時代から、心筋梗塞・脳梗塞・心不全・腎不全を予防し、健康寿命を延ばす治療へと大きく進歩しています。

当院では、GLP-1受容体作動薬やSGLT2阻害薬など、最新のエビデンスに基づいた治療を取り入れながら、患者さん一人ひとりの生活スタイルや合併症に合わせた最適な治療をご提案しています。

GLP-1受容体作動薬

GLP-1受容体作動薬は、食事をすると分泌される「GLP-1」というホルモンの働きを利用したお薬です。
血糖値が高いときにだけインスリン分泌を促すため、低血糖を起こしにくいという特徴があります。また、食欲を抑える作用により、体重減少が期待できる方も少なくありません。

さらに、一部の薬剤では心筋梗塞や脳梗塞などの心血管イベントを減らす効果や、腎機能の悪化を抑える効果も報告されています。

当院では、血糖値だけでなく、体重・動脈硬化・心臓や腎臓への負担まで考慮し、患者さん一人ひとりに適したGLP-1受容体作動薬をご提案しています。

SGLT2阻害薬

SGLT2阻害薬は、腎臓から余分なブドウ糖を尿へ排泄することで血糖値を改善するお薬です。
糖分とともに余分なカロリーや水分も排泄されるため、血糖値の改善だけでなく、体重減少や血圧の改善も期待できます。
さらに近年では、糖尿病の有無にかかわらず、心不全の予防や腎機能の保護に優れた効果が証明されており、循環器領域でも非常に重要な治療薬となっています。

心不全や慢性腎臓病を合併している患者さんでは、生命予後や入院リスクの改善が期待できることから、多くの診療ガイドラインで推奨されています。

当院では、患者さんの血糖値だけでなく、心臓・腎臓・血管を守ることを重視した治療を行っており、必要に応じてSGLT2阻害薬を積極的に取り入れています。

インスリン治療は「最後の治療」ではありません

「インスリンになると重症」
というイメージをお持ちの方もいらっしゃいます。しかし現在では、そのような考え方ではありません。

インスリンは、

  • 膵臓を休ませ
  • 血糖値を早く改善し
  • 合併症を予防するため

に用いることがあります。

血糖コントロールが改善すれば、インスリンを終了できる方も少なくありません。必要なタイミングで適切に使用することが、将来の健康につながります。

HbA1cの目標は患者さんごとに異なります

糖尿病の治療には、「全員共通のゴール」はありません。
一般的にはHbA1c 6.5%または7.0%未満を目標とすることが多いですが、
年齢や持病、低血糖のリスクなどを考慮し、一人ひとりに適した目標を設定します。

当院では、無理に数値だけを追い求めるのではなく、安全に長く続けられる治療を大切にしています。

当院の糖尿病治療

糖尿病は、早期に適切な治療を始めることで、多くの合併症を防ぐことができます。

当院では、

  • 食事・運動指導
  • 最新の薬物療法
  • 動脈硬化の評価
  • 心臓や腎臓の合併症チェック

を一貫して行い、「血糖値を下げる治療」ではなく、「10年後、20年後も元気に過ごすための治療」をご提案しています。

健康診断で血糖値やHbA1cの異常を指摘された方、糖尿病について不安がある方は、お気軽にご相談ください。

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糖尿病でよくある質問

健康診断でHbA1cが高いと言われました。すぐに受診した方がいいですか?

はい。一度受診されることをおすすめします。
HbA1cは過去1〜2か月の平均的な血糖状態を示す検査です。自覚症状がなくても糖尿病や糖尿病予備群である可能性があります。

糖尿病は初期にはほとんど症状がありませんが、その間にも動脈硬化や合併症は進行することがあります。

早期に診断・治療を開始することで、将来の合併症を予防できる可能性が高くなります。

糖尿病は治りますか?
糖尿病は「完全に治る」というより、適切にコントロールしながら付き合っていく病気です。
しかし、早い段階で食事や運動習慣を改善し、必要な治療を行うことで、血糖値が正常に近い状態まで改善する方も少なくありません。
体重減少や生活習慣の改善によってお薬を減らしたり、中止できる場合もあります。
薬を飲み始めたら一生やめられませんか?

必ずしもそうではありません。
糖尿病の状態や生活習慣の改善によっては、お薬を減量したり、中止できる方もいます。
一方で、お薬を必要以上に我慢すると、高血糖が続き、将来の心筋梗塞や脳梗塞、腎不全などのリスクが高くなることがあります。

当院では、患者さんの状態に応じて最適な治療をご提案し、定期的に治療内容を見直しています。

インスリン治療になると重症ということですか?
いいえ、そのようなことはありません。
現在では、インスリンは「最後の治療」ではなく、血糖値を早く改善し、膵臓を守るために使用することもあります。
血糖コントロールが改善すれば、インスリンを終了し、飲み薬へ変更できる方もいらっしゃいます。
甘いものは一切食べてはいけませんか?

必ずしも禁止ではありません。
大切なのは、「食べないこと」ではなく、「食べ過ぎないこと」と「バランスの良い食事」を続けることです。

極端な制限は長続きしないことが多いため、無理なく継続できる食生活を一緒に考えていきます。

糖質はすべて控えた方がいいですか?
糖質は体に必要なエネルギー源です。
ご飯やパン、麺類などを完全にやめる必要はありません。
適切な量を守り、野菜やたんぱく質を組み合わせて食べることで、血糖値の急激な上昇を抑えることができます。
運動はどのくらいすればよいですか?
激しい運動をする必要はありません。
まずは毎日30分程度のウォーキングなど、少し息が弾む程度の有酸素運動がおすすめです。
また、エレベーターではなく階段を使う、一駅分歩くなど、日常生活で体を動かすことも十分な運動になります。
GLP-1受容体作動薬はどのような人に向いていますか?

GLP-1受容体作動薬は、血糖値の改善だけでなく、体重減少が期待できる薬です。
また、一部の薬剤では心筋梗塞や脳梗塞などの心血管疾患を予防する効果も報告されています。
肥満を伴う2型糖尿病の方や、心血管リスクが高い方などに適しています。
患者さんの状態に応じて、最適な治療をご提案いたします。

SGLT2阻害薬はどのような薬ですか?
SGLT2阻害薬は、余分な糖を尿へ排泄することで血糖値を改善するお薬です。
近年では、糖尿病だけでなく、心不全や慢性腎臓病の治療にも広く使用されており、心臓や腎臓を守る効果が期待されています。
循環器疾患や慢性腎臓病を合併している患者さんにも重要な治療薬です。
糖尿病があると心筋梗塞や脳梗塞になりやすいと聞きました。
はい。
糖尿病では全身の動脈硬化が進みやすく、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高くなることが知られています。そのため、血糖値だけでなく、血圧やコレステロール、体重なども含めた総合的な管理が大切です。
当院では、必要に応じて心電図や心エコー、ABI・CAVIなどを行い、心臓や血管の状態も詳しく評価しています。
家族が糖尿病ですが、自分もなりやすいのでしょうか?
2型糖尿病には遺伝的な体質が関係しています。
ご家族に糖尿病の方がいる場合は発症しやすい傾向がありますが、適切な食生活や運動習慣によって発症リスクを下げることができます。
健康診断で血糖値やHbA1cの異常を指摘された場合は、早めの受診をおすすめします。
糖尿病が心配ですが、どのタイミングで受診すればよいですか?

次のような方は、一度ご相談ください。

  • 健康診断で血糖値やHbA1cの異常を指摘された
  • のどの渇きや尿の回数が増えた
  • 急に体重が減ってきた
  • ご家族に糖尿病の方がいる
  • 高血圧や脂質異常症、肥満がある
  • 糖尿病と言われたが、そのまま受診していない

糖尿病は早期に発見し、適切な治療を始めることで、心筋梗塞・脳梗塞・腎不全・失明などの重い合併症を予防できる病気です。
「まだ大丈夫かな」と迷われている段階でも、お気軽にご相談ください。

糖尿病と高血圧・脂質異常症は一緒に治療した方がよいですか?

はい。糖尿病・高血圧・脂質異常症は、まとめて治療することがとても重要です。
これら3つの病気は、それぞれが動脈硬化を進行させる危険因子です。さらに、複数の病気が重なると、心筋梗塞や脳梗塞のリスクは大きく高まることが知られています。

そのため、糖尿病の治療では血糖値だけを改善するのではなく、

  • 血圧
  • コレステロール
  • 体重
  • 腎機能
  • 動脈硬化

も含めて総合的に管理することが大切です。

当院は循環器クリニックとして、糖尿病だけでなく、高血圧や脂質異常症、動脈硬化まで一貫して診療しています。

心電図や心エコー、ABI・CAVI、頸動脈エコーなどを活用し、心臓や血管の状態を評価しながら、将来の心筋梗塞・脳梗塞・心不全を予防する治療を行っています。
「血糖値だけを下げる」のではなく、「10年後、20年後も元気に過ごすための治療」を大切にしています。

マンジャロやリベルサスは保険診療で使えますか?

はい。2型糖尿病と診断された患者さんでは、医師が必要と判断した場合に保険診療で使用できます。
マンジャロ(チルゼパチド)やリベルサス(経口セマグルチド)は、血糖値を改善するだけでなく、体重減少が期待できる糖尿病治療薬です。
また、一部のGLP-1受容体作動薬では、心筋梗塞や脳梗塞などの心血管イベントを減らす効果や、腎機能の悪化を抑える効果も報告されています。
一方で、「体重を減らしたい」という目的だけでは保険診療で処方することはできません。

保険診療で使用するためには、糖尿病と診断され、患者さんの病状に応じて医師が適応を判断する必要があります。
当院では、

  • 糖尿病の状態
  • HbA1cや血糖値
  • 体重・BM
  • 心臓や腎臓の状態
  • 他のお薬との組み合わせ

などを総合的に評価し、一人ひとりに適した治療薬をご提案しています。

「自分は対象になるのだろうか」「どの薬が合っているのだろうか」とお悩みの方も、お気軽にご相談ください。

※当院では保険診療による糖尿病治療を行っています。自由診療(メディカルダイエット)をご希望の方は、専用ページ(予約ページ)をご覧ください。

このような方は一度ご相談ください

  • 健康診断でHbA1cが高かった
  • 血糖値が高いと言われた
  • 家族に糖尿病がいる
  • 高血圧や脂質異常症がある
  • 最近体重が増えてきた
  • 糖尿病と言われたまま受診していない

当院では糖尿病だけでなく、心臓・血管・腎臓まで総合的に評価し、将来の心筋梗塞や脳梗塞を予防する診療を行っています。

「まだ症状がないから」と思っている今こそ、治療を始める最も良いタイミングです。

健康診断で「まだ様子を見ましょう」と言われた方でも、糖尿病や動脈硬化は症状がないうちから進行していることがあります。

早期発見・早期治療が、将来の心筋梗塞や脳梗塞を防ぐ最も効果的な方法です。
お気軽にご相談ください。

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